EVENT

第3回 NSD Salon
「手から生まれるホテルスケッチ」
ついつい描いちゃうデザイナーの本音

イベント風景

日建スペースデザイン(NSD)が主催するデザイナーズプラットフォーム『NSD Salon』。第3回となる今回は、『手から生まれるホテルスケッチ』(2023年11月開催@NIKKEN SPACE DESIGN TRIAL LAB.)をテーマにウェビナーをライブ配信した。コンピューターやAIが注目されがちな現代において、あえて、空間を測って手で描く意味を考える。

登壇者は、国内外で建築設計やインテリアデザインを手掛ける寶田 陵氏、透明水彩を用いた実測スケッチがSNSで人気を集めている遠藤 慧氏。ここに、ホテルスケッチをライフワークとしているNSDのデザイナー2人が加わり、普段は話さない「ホテルスケッチの本音」を語り合った。本記事では、ホテルスケッチへのこだわりや描写のポイント、愛用品、手で描く意義など、トピックごとに再構成してお伝えする。

  • 寶田 陵 the range design 株式会社 一級建築士事務所
    代表取締役
    寶田 陵 様
  • 遠藤 慧 環境色彩デザイン事務所 有限会社クリマ
    一級建築士/カラーコーディネーター
    遠藤 慧 様
  • 米澤 研二 株式会社日建スペースデザイン
    チーフデザイナー
    米澤 研二
  • 谷 なつき 株式会社日建スペースデザイン
    デザイナー
    谷 なつき

実測とホテルスケッチを始めたきっかけは

米澤:

第3回NSDサロンのテーマは、「手から生まれるホテルスケッチ ついつい描いちゃうデザイナーの本音」です。さっそくですが、みなさんは、何をきっかけに部屋の実測とホテルスケッチを始めたのですか。

寶田:

きっかけは、前会社に在籍していた2002年頃、ホテルの設計を手掛けることになったことです。入社以来、ずっと住宅やマンションを設計していたので、ホテルのことはよくわからない。当時、海外でデザインホテルが流行り始めていたので、試しに視察に行ってみたのがニューヨークの『チェンバースホテル(Chambers)』です。本当に小さなホテルなのですが、そこの想像を超えたデザインに衝撃を受けて、そのままの感情で気付いたらスケッチを描いていた。それが最初ですね。

遠藤:

私も設計事務所で働いていたときのホテルの設計がきっかけです。そもそも上質なホテルに泊まったことがなかったので、勉強もかねて足を運んでみることにしました。そのときには、ホテル実測の大先輩である寶田さんや浦一也さん(元日建スペースデザイン代表。『測って描く旅』彰国社刊などの著書がある)のことも存じ上げていたので、最初からメモ帳とコンベックス(巻き尺)を持参して、測って描く気満々で宿泊しました。ホテルスケッチは、建築設計資料集成だと思っています。実感を伴った、自分だけの建築設計資料集成を作りたかった。

谷:

NSDでは、浦さんをはじめ、先輩方が日々当たり前のようにホテル実測を実践されているので、私も勉強のために始めました。入社当時は寸法感覚が身についておらず、いろいろなホテルに泊まって、配置の距離感を学ぶと同時に、自分が心地よい寸法を身につけるために描いていました。そういえば、NSDには若手が先輩の部屋を測って描き、社内報に掲載するという伝統もあります。そのスケッチ集は、『ROOM 測って描いたインテリアデザイナーの部屋72』(学芸出版社刊)というタイトルで書籍になりました。

米澤:

たしかにNSDでは、浦さんの影響もあって、実測とホテルスケッチをやっているスタッフが多いですよね。私が始めたきっかけは、スケール感や空間認識を学ぶためです。元々、京都にある芸大のデザイン科出身で建築を学んでおらず、勉強しなければといった気持ちから始めました。

滞在中どのタイミングで描く? 面倒なことは先、後?

米澤:

ここからは、どのようにスケッチするのかをお伺いしていきます。まず、ホテルに宿泊したとき、どのタイミングでスケッチしていますか。

寶田:

描くのはチェックアウト、ギリギリです。今回はタイトルに『ついつい描いちゃう』とありますが、正直、疲れるのでできれば描きたくない(笑)。部屋でゆっくりしたいと思っているのですが、なぜか「描かねば」という変な使命感が生まれるのです。でも、嫌なことなので先延ばしにする。結局、早起きして、チェックアウトの2時間くらい前から頑張って仕上げています。その代わり、必ずホテルで終わらせて、基本、家に持ち帰ることはありません。

米澤:

僕も一緒です。ホテルに泊まったら、夜はお酒を飲むので朝に描く。大体、一発描きで、その場で仕上げてしまいますね。

谷:

私も同じです。夜に描くときが多いですが、たまに夜は飲み過ぎて次の日の朝チェックアウトまでに慌てて描くときもあります。寶田さんや米澤さんと違うのは、間に合わずに持ち帰ることも多い。そのときは、宿題を出されたみたいに、とても嫌な気持ちになります。

遠藤:

私は持ち帰ってからも描いています。最初は、その場で描き上げることに憧れがあって、絵の具も持参していたのですが、寸法だけでなく色も測りたい、共用部も描きたいと、やりたいことが増えてきて、一晩では絶対に終わらなくなりました。結局、ホテルでは、寸法を測って全体の構図を描くところまでにしています。

米澤:

どこから描き始めるか、決めていますか。

寶田:

基本はね、面倒な水回りから(笑)。まず、全体像をザーッと測って描いて、いったん大枠が決まったら、水回りから描いていく感じです。

遠藤:

私は、最初にお部屋の縦と横の一番大きな寸法を測っておいて、あとはスケールを気にせずに全体をダーッと描きます。そのあとあらためて細部を描き込んでいきます。

谷:

私は入口から。寸法を測る箇所が多い水回りは、最後に描きます。嫌いなものを最後に残すタイプですね。

寶田:

僕は、描くと覚悟を決めたら嫌なものを最後に残したくないタイプ。先にやりたいんですよ。

描くことで、デザイナーの意図を知る

米澤:

描くときのポイントや描いてみて気付くことを聞いてもいいですか。

寶田:

リビングやクローク、ベッドルーム、水回りなどが、部屋に対して、どの程度の割合を占めているかは、体感だけでは気づきにくいものです。描くことによって、そのズレが埋まっていく感覚はあります。

The PuLi Hotel and Spa Sketch by RYO TAKARADA

米澤:

このホテルスケッチは、寶田さんの著書に収録されている、上海の『ザ・プリ ホテル アンド スパ(The PuLi Hotel and Spa)』です。そのコメントにも、「(床面積の)2/5を水回りが占めており、部屋に入ったときの感覚と測ってみたときの感覚が違っていた」と書いていました。

寶田:

これは、描くのが最も大変だったホテルスケッチです。ただ、僕の中では、このホテルが未だに世界で一番。客室のデザインと動線が秀逸で、自分が設計した客室もなにかしらの影響を受けています。

遠藤:

私は、構図にこだわっています。例えば、壁の裏から見ることができれば、全ての家具の印象的な部分を描けたうえで、背景の関係も一緒に表せるとします。その場合、物理的には見ることができなくても、壁の裏からの視点で描く。そういったポイントを見つけると、描きたいという気持ちが盛り上がります。

米澤:

遠藤さんが描くのは、平面図だけではないのですね。

K5 Sketch by KEI ENDO

遠藤:

平面図は寸法を書き込むので必須ですが、平面で表現できない部分は断面やパースなどで描いています。これは、日本橋にある『K5』というホテルのスケッチ。特徴的な円形のカーテンを表現したかったので、アイレベルのパースで描いています。また、洗面器と鏡が印象的だったので、両者が一番伝わる視点として、見下ろして描きました。

米澤:

僕の場合は、描くことで、デザイナーやデベロッパーの意図を感じています。このホテルスケッチは、寶田さんも描いた、上海の『ザ・プリ ホテル アンド スパ(The Puli Hotel And Spa)』です。梁が出てなくて、柱形もない。PS(パイプスペース)も隠されていて、部屋の見た目が綺麗。だから、描きやすくもある。綺麗でないと感じた部屋でも、描いていると「仕方がない事情でこういったデザインになっているのだな」と分かることもあるし、無駄なスペースを上手く隠して、どうにかきれいな空間を作ろうとするデザイナーやデベロッパーの努力も見えてきます。

The PuLi Hotel and Spa Sketch by KENJI YONEZAWA

記録することは、難しい

米澤:

せっかくなので、ほかのホテルスケッチも見ていきましょう。まず、寶田さんです。

Chambers Sketch by RYO TAKARADA

寶田:

これは、冒頭に話したニューヨークの『チェンバースホテル(Chambers)』です。この頃は、色の情報も記録していました。よく見ると、マンセル値を日塗工番号で記入しています。Y09-40Lなどと書いてありますね。クッションやソファー、カーテンの色まで、全て当てて描いているんですよ。色を測ったことで、日本のホテルと比較して色彩にどういった違いがあるのかを体感できました。ただ、色を記録するのは大変で、これが最初で最後です(笑)

遠藤:

私は、カラーコーディネーターという仕事柄、全てのホテルで色を測っています。『東京ホテル図鑑』ではマテリアルの写真も掲載しているのですが、写真は厳密に色を再現できないので、測った色をもとに色校正をして出版しました。色を測ることで、「明度が6くらいだとこれくらいに見える」とか「これくらいのお部屋のサイズで、壁の色の鮮やかさがこれくらいだと、こんな風に感じる」みたいな目安を記録できます。

米澤:

次も寶田さんです。

Hanging Gardens of Bali Sketch by RYO TAKARADA

寶田:

これは、インドネシアの『ハンギング ガーデンズ オブ バリ(Hanging Gardens of Bali)』。部屋のタイプはヴィラです。ヴィラは、室内だけでなく、テラスやガゼボ、プールまであって盛りだくさん。描くのは大変でした。

米澤:

次は、遠藤さんが初めてホテルを描いたスケッチ『ONSEN RYOKAN由縁 新宿 (YUEN SHINJUKU)』です。

ONSEN RYOKAN YUEN SHINJUKU Sketch by KEI ENDO

遠藤:

最初は、習わしとして、ホテルの部屋に備え付けのレターペーパーに描くみたいなことをやっていました(笑)。泊まったのはとても小さい部屋だったのですが、描いてみると相当な情報が詰まっている。デザイナーの考えがすごい密度で入っていることに感動して、「プラン以外も全部記録しておきたい!」と感じましたね。

米澤:

次は、平面図を並べたものですね。

TOKYO HOTEL SKETCH Sketch by KEI ENDO

遠藤:

私は1/50のスケールで描いているので、そのまま並べると比較ができるんです。一度、やってみたくて、『東京ホテル図鑑』のカバー裏に採用しました。

寶田:

美しいですね。

米澤:

次は僕です。もう二度と描きたくない程に大変だった『W西安(W XI'AN)』です。いろいろと角度がついていて、難しかった。『W』は、世界観を作ろうとしているホテルなので、部屋の作りとしてはありだと思います。

W XI'AN Sketch by KENJI YONEZAWA

米澤:

次は谷さんのスケッチです。

Hilton Hiroshima Sketch by NATSUKI TANI

谷:

ヒルトン広島(Hilton Hiroshima)』の約90平米のスイートルームです。ホテルの設計をするにあたりスタンダードルーム以外にスイートルームの提案もあるので、コロナ禍でホテル料金が格安になったときを狙って女性の先輩社員と一緒に泊まりました。

米澤:

次は、スタンダードな部屋ですね。

Hotel Hankyu Respire Osaka Sketch by NATSUKI TANI

谷:

ホテル阪急レスパイア大阪(Hotel Hankyu Respire Osaka)』です。17平米の部屋です。こちらのお部屋はコンパクトなので、いろいろな場所に手が届いて過ごしやすいんです。

「良いホテル」は、スタンダードルームで見極める

米澤:

皆さん、凄い描き込みですが、一度のスケッチにどれくらいの時間をかけていますか。僕は、1平米1分が目安。40平米だと40分で描けます。

寶田:

それは速い。僕は短くても2〜3時間くらい。先ほど見てもらった『ハンギング ガーデンズ オブ バリ(Hanging Gardens of Bali)』は、測るだけで時間がかかって、完成まで5〜6時間はかかりました。せっかく素敵な天蓋付きベッドがあったのに、一切、寝ていません(笑)。

米澤:

ホテルを全然、満喫できていないですね(笑)。遠藤さんはどうですか。

遠藤:

ホテルでは3〜4時間くらいで、実測や下描きをしています。持ち帰って着彩するまでを入れたら、全部で12時間くらいかかっていますね。

谷:

私は、40平米なら実測と下描きで約1時間。その後、持ち帰って1時間くらいで清書しています。

遠藤:

ちなみに、皆さんは、どういった基準でホテルのお部屋を選びますか。

寶田:

ホテルの肝は最も数が多いスタンダードの部屋。大勢の人が泊まり、評価するわけなので、そこがしっかりしていなければ、事業としても上手くいかない。スイートルームが良くできているのは当たり前なので、僕は20〜25平米の部屋がどうできているかに興味があります。

谷:

私も寳田さんと同じく、基本的には最も数が多いスタンダードの部屋に泊まっています。

遠藤:

スタンダードがしっかりしているホテルは良いホテルというわけですね。

寶田:

もうひとつは、写真映えしている部屋を選びます。これは、実際に泊まってみて、写真以上なのか、以下なのかを体感したいから。写真は画角によって、広くて奥行きがある部屋のようにも撮れる。正直、僕が泊まったホテルの半分以上は、写真負けしている部屋でした。

遠藤:

写真を超えたらいいホテルという基準はおもしろいですね。ありがとうございます。

ホテルスケッチを支える愛用の道具たち

米澤:

ここからは、どういった道具で測ったり、描いたりしているのかを聞いていきます。僕の愛用品は、三角スケールと無印良品の2mメジャー。ペンは、ロットリングの0.7mmを使っています

寶田:

僕が愛用しているメジャーは、タジマの『G7シリーズ』の5.0m。ペンは色々と試して、パイロットのフリクションボールの藍色に行き着きました。太さは米澤さんと一緒で、0.7mmで描いています。太い線と細い線をコントロールしやすい。

遠藤:

私も、はじめは消せるという特色が気に入って、フリクションボールで描いていました。ただ、インクの減りが早いんです。旅先でインクが切れたとき、コンビニに替え芯があればいいのですが、ないことも多い。それが嫌になって、今は、三菱鉛筆のユニボールシグノを愛用。太さは0.38mmで、線を太くしたいときには、二重三重に重ねています。

米澤:

遠藤さんは、いろいろな道具を持ってきて頂いているので、ほかにも見せてもらえますか。

遠藤:

例えば、これは日塗工の色見本です。私は、環境色彩デザイン事務所に務めているので持ち歩いています。日塗工の色見本はマンセル値が書いてあることはもちろん、建築用塗料の見本なので、低彩度の色幅が充実しています。建築でよく使う色が網羅されているので、内装も測りやすいんです。

米澤:

実測の道具ではL字型スケール、レーザー距離計やノギスもお持ちですね。

寶田:

ノギスを使っている人は、あまりいないですよ(笑)。

遠藤:

ノギスは、机の厚みなどを測るときに便利です。でもL字型スケールの方が大事ですね。レーザー距離計を使うと、測定の仕組み上、レーザー距離計本体のサイズよりも小さいものは測りにくいんですよ。メジャーを使えば、全部メジャーで済むんですけど……。

谷:

メジャーは使われないんですか?

遠藤:

メジャーも持っているのですが、あまり使っていないかも。だから、寸法感が身についてないのかもしれません(笑)

米澤:

谷さんの道具は。

谷:

私は、鉛筆やシャープペンシルで描く味わいが好きなので、細い線も太い線も回転しながら描けるステッドラーの製図用シャープペンシルを使っています。太さは0.7mm。あとは、日建グループで配布された三角スケールと、最近ネットで見つけて購入したシンワの折りたたみ8面スケールです。

遠藤:

すごくかわいいですね。

精度を研ぎ澄まし、頭の中に記録する

米澤:

そろそろ、終盤に差し掛かってきたので、「手で描く意義」を考えていきたいと思います。デジタル全盛の今、写真から平面図を作成したり、3Dスキャンができたりするスマホアプリがあるなか、なぜわざわざ、手で測ったり、手描きのスケッチをするのか。あらためて、皆さんにお尋ねしたいと思います。

寶田:

測っていくと自分の感覚の熟度が上がっていく。例えば、500mmが良かったのか、490mmが良かったのか、そのミリ単位の精度が研ぎ澄まされて、頭の中に記録されます。あまり偉そうなことはいえませんが、自分のホテル設計でも、多少はミリ単位での調整が実践できていると思うんです。

谷:

私も寶田さんに近い考えです。自分にとって使っていて気持ちいい寸法もあれば、気持ち悪いと感じる寸法もありますよね。気持ちいい、悪いと感じるだけでなく、実際に測って「見える化」することで、設計者としてお施主さんに寸法体験した心地よさを提案できるようになる。プランを設計して説明する上で、自分なりのスケール感や尺度を掴むために、手で測ることは大事だと感じています。

遠藤:

写真やスキャンは、パシャッと撮ったら終了ですが、実測スケッチは、見て測らないと描けないですよね。自分が何を描くか、どこを測るか、構図をどうするかを決めないと、一本も線が引けません。手描きはあくまで出力の形であって、部屋の様子をよく見ること自体が重要だと思っています。

米澤:

部屋の写真を見ることはできても、空間自体は見られない。空間を見るためにも、手で測って描くことは意味がある。そう思って私は描いています。

遠藤:

もうひとつ、手描きの特徴を挙げるなら、スケールがあることだと思います。今時、縮尺を決めてから描くのは手描きくらいですよね。CADを使って図面を描くときは1/1で描いて、シートやレイアウトの機能でスケールを変える。でも、手描きの場合は、最初に縮尺が決まっていないと、そもそも描けません。1/50で出力されるような情報の取り方を意識できるのは、手描きならではです。

米澤:

実は、「なぜ1/50で描くのですか?」という質問を事前にウェビナーの参加者からもらっていました。僕なりの答えは、1/50は、丁度、100平米が入るから。それに、50%にすれば1/100になる。1/30でもなく、1/60でもなく、1/50な理由はそこにあると考えています。皆さんはどうですか。

谷:

NSDはみんなA4サイズの紙に1/50で描くので、私もそのようにしていますね。全員が同じ様式で描いていると、40平米のスタンダードの部屋を設計するときも、みんなが実測した40平米前後のプランを並べて、水回りやリビングの面積比較をしたりします。

寶田:

僕はA4に収めたいだけなので、部屋の大きさによって縮尺は変えています。

米澤:

今回は、ホテル好きの4人が手描きのホテルスケッチをテーマに放談したウェビナーで、独自の視点や熱量を語ってもらいました。最後に、まとめとして一言ずついただけますでしょうか。

寶田:

そうですね。いつまで描けばいいのかと考えています(笑)

米澤:

もう義務というか、ついつい描いちゃうというか(笑)

寶田:

自分の中では、もうやめたい、解放されたいと思っているのですが、チェックアウトのときには、描き上げたホテルスケッチをなぜか持っている。もう、永遠に描き続ける気がしています。

遠藤:

私も、皆さんとお話しして、まだまだ描き続けていきたいとあらためて思いました。

米澤:

遠藤さんは講談社の『with digital』で連載しているから、続けないといけないでしょう。

谷:

私もそのときに泊まりたいと思ったホテルの実測をしています。そういった意味では、皆さんに、私が設計したホテルに泊まって、同じように描きたいと思ってほしいですね。そんなデザインを生み出せるように頑張ります。

米澤:

『手から生まれるホテルスケッチ ついつい描いちゃうデザイナーの本音』のタイトル通り、皆さんの本音が聞けたのではないかと思います。これを持ちまして、第3回NSDサロンのウェビナーを終了いたします。ありがとうございました。